日頃の労務管理で生じる疑問やお悩みに関して、一般的な法解釈を踏まえた対応例を
分かりやすくQ&A形式でご紹介します。

給与計算

Q

誤った金額にて社会保険料を給与から控除していました。従業員からの指摘で判明したのですが、どのように対応したら良いのでしょうか?

A

従業員の同意を得て今後の給与にて調整を行う流れとなりますが、標準報酬月額が変更となるタイミングでは忘れずに社会保険料の金額を見直しましょう。

社会保険料の金額を決める標準報酬月額は、資格取得時や毎年の算定時、月額変更があった際などに見直しが行われます。また、社会保険料については定期的に料率が変更されることもあることから、給与計算を行う上では常に気を付けておく必要がございます。もし、金額に誤りがあった場合には、従業員の同意を得て今後の給与にて調整を行う流れとなりますが、控除額に不足があった場合には注意が必要です。前月分以前の控除額に不足があった場合などに調整を行うと、賃金全額払いの原則に抵触する可能性がございます。また、誤った給与計算から従業員の信頼を失ってしまうケースも考えられますので、給与計算には細心の注意が必要です。

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